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相続登記を司法書士に依頼する3つのメリットを解説
相続登記は、専門知識が求められる場面も多い複雑な手続きです。
自分で行うことも可能ですが、専門家に依頼することでさまざまなメリットがあります。
この記事では、相続登記を司法書士に依頼するメリットについて解説します。
相続登記を司法書士に依頼するメリットとは
相続登記を司法書士に依頼するメリットについてひとつずつみていきます。
1、書類収集の手間が省ける
司法書士に依頼する大きなメリットのひとつが、面倒な書類の収集や申請書の作成を任せられることです。
相続登記では、まず相続人を調査・確定する必要があります。
相続人調査では、被相続人(亡くなった方)の最新の戸籍謄本だけでは相続人を確認できないため、改製原戸籍を含む複数の戸籍謄本を取得することが必要です。
被相続人が何度も転籍をしている場合には、取得する戸籍謄本が複数枚に及びます。
司法書士であれば、職務上請求書を用いて代理所得が可能なので、すべて任せることで時間と労力を大きく省くことが可能です。
2、複雑な相続手続きを任せられる
相続登記には、法的な知識や経験が必要なケースが少なくありません。
特に相続人が複数人いたり、すでに亡くなっている相続人がいる場合などには、手続きが一気に複雑化します。
たとえば、相続登記をしないまま放置している間に、相続人のひとりが亡くなってしまった場合には「数次相続」の状態になります。
数次相続とは、相続人のひとりが亡くなった場合にその配偶者や子どもなどが相続手続きに関わることになり、相続関係が2段階以上にわたることをいいます。
また、「代襲相続」は本来相続人となるべきひとが、相続開始前にすでに亡くなっていた場合、その子ども(または孫)が代わりに相続する制度です。
このケースでは通常の相続に比べて戸籍の範囲が広くなるほか、誰が正当な相続人かを丁寧に確認する必要があります。
司法書士に依頼することで、こうした複雑な相続関係にも法的根拠を持って対応してくれるため、安心して任せることが可能です。
3、相続登記以外の手続きも依頼できる
司法書士に依頼できるのは、不動産の相続登記だけではありません。
相続に関するその他の煩雑な手続きもまとめてサポートしてもらえるのが大きな魅力です。
たとえば、遺産分割協議書の作成支援や、預貯金の解約や払戻手続き、株式・投資信託などの名義変更などです。
こうした手続きを一括で任せることで、相続に関する手続き全体をスムーズに進めることができます。
まとめ
相続登記は、不動産を正しく相続するために欠かせない手続きですが、専門知識や煩雑な書類作業が必要となる場面が多々あります。
司法書士は、登記手続きの専門家として、相続人に代わって書類の準備から申請まで一貫したサポートが可能です。
特に相続関係が複雑な場合や手続きに不安がある際には、司法書士に相談することをおすすめします。